古戦場・屋島の麓にあり四国各地から古民家・蔵・民具が集められている。
私は博物館や美術館などに珠に足を運ぶが、見たいものを見たらすぐに帰ってしまうほうだが、この四国村も一つ一つの建物は手入れも行き届いて綺麗に見学できるのだが、名品ばかり並べられた美術館や博物館、美味しいものばかりの食卓同様やや食飽ぎみな思いをもった。気候や風土、慣習による地域性の違いはあるものの日本の民家建築は18世紀にはほぼ確立完成されていたというのが私の感想で、むしろそれぞれの土地で雨風にさらされて立つ姿に私はその固有の美を見たいと思ってしまう。
力感ある流政之氏の石畳をたどりながら私の目を引いたのは円錐屋根、曲面壁を持つ「砂糖のしめ小屋」。
讃岐地方に残っていたものだそうだ。

讃岐の海岸地方がかつて塩の産地ということは知っていたがこうしてサトウキビから砂糖を摂っていたのは知らなかった。
小屋のなか、中央に石臼を据えそれに取り付けた腕木に牛をつないで円形に引き回してサトウキビの汁を搾ったのだそうだ。
泥で綺麗に塗られた展示建物を食傷ぎみになりながら見て歩くとなんでもない竹林があった。まるで品のいい庭に入ってきた快さを感じてしまった。

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