庭の時間 庭・6.11

庭の時間


庭・6.11】
昨夜から降り始めた屋根を打つほどの雨は今日昼近くなっても止まない。
昨日で片付いた庭の写真をパソに取り込んでいた。
h-tei080611a.jpg


この庭の管理を預かってから10年たった。
最初この庭に入ったとき、私は雑草を抜き庭木を造りなおし、その庭木の生長にしたがって不要な枝を下ろすくらいしかすることがなかった。
庭の構成を考えると、それまでは庭木が皆小さく刈り込まれていたり、剪定されすぎていると思ったのだ。

施主は私に出来るだけ小さく小さく、大きくならないようにと注文をだしたが、私は出きるだけ放任に近いような管理を心がけてきた。
木の姿を取り戻したいと思ったからだ。木を木の姿にしてあげることがこの庭を良くすることだと考えたからだ。
10年預かってきた庭は緑の濃淡、枝の走り、庭の奥行きなど私が望んできた姿に近づいてきたようにも思える。

こうして手入れを終えた庭は柔らかく西日を受け入れ、空気の動きに枝葉がサラサラと揺れる。

仕事を終えたことを伝えると施主は、一番上の娘さんの婚約が整ったと話した。
この庭にはじめて入ったころ高校生だった娘さんだ。明るく気さくな娘さんという印象を持っていた。
嬉しいような・淋しいような気持ちではないですか、と聞くと施主は言葉を探しながら・・
なんだかねぇ・・・と言葉をにごした。

この屋敷の玄関ちかくにツバメが毎年巣をつくっていて今年も巣篭もっている。
ヒナといえないほど大きくなっていて巣立ちも近いようだ。




[2008/06/12 11:08] 庭園 | コメント(0) | トラックバック(0)




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