
今回の山行きは、急な思いつきで、しかも日帰りという予定で、あわてて荷を作ったということもあったが、家を出たあとの車の中で、非常用のロープやら非常用のツェルトを忘れてきたことに気がついた。
沢に沿って幾つかの滝を観て越えられない滝を高巻きをしたりして思った以上に時間と足を使った。
このところの春めいた温かさで尾根の雪も緩んでいて、そのぶん雪の深いところでは、一歩一歩の歩みが思っていた以上に重いものになった。
そんなとき、薬を忘れてきたのに気がついた。
私は足に疲れがくると足がつることがある。
それも太ももがつることがある。
山靴のインソールを変えたりズボン下のタイツをアスリート用のものにしたり、といろいろ気をつかってはいるのだが、それでもつることがある。
随分まえのことなのだが、ある山小屋に停泊中に太もものつりで苦しい思いをしたことがあった。
そのときに同泊した登山者から芍薬甘草湯をもらって痛みを和らげたことがあった。
以前から芍薬甘草湯が足の痙攣によく効くというのは知っていたが、服用したのはそのときが始めてで、その薬効か、その後もなんとか山道を歩き続けることができた。
それから、山に入る前、途中、下山後と、足に疲れがたまったようなときには服用するようにしていたし、携帯することを怠らなかったのだ。
だがこの日は、忘れてきた。
それでも足を使った山行であったにもかかわらず、無事下山、帰宅できたのだが、途中は不安であった。
今回は非常用の道具、薬を忘れたのだが、いつもザックの隅に入れておかねばいけないものだった。
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