庭の時間 200808

庭の時間


摂氏40度】
F寺の庭

住職が書院からしばらく庭を観ていたのだろうか。
私が我に帰ったのは住職が書院と庭を隔てていた一面のガラス戸をやや強く開け放つ音。
作務衣に半ズボンの住職が、40度を越えたよ。いま。うちの寺は。
といいながらガラス戸を開け放った。
さぁ・・廊下に横にでもなったらいい。

書院とガラス戸の間の板の廊下で横になって居眠りでもしていなさい。
そういっている。

この庭を整備して一年半が経過した。
石とタマリュウだけのこの庭に毎月一度は通って雑草を抜いてきたが、この春から雑草がめっきり減り、タマリュウが密になった。

色々考えたのだけれど、檀家さんとたまに見せてくれという人にだけ見てもらうことにしたよ。
住職はそういって、暑いでしょう・・といって私の名を付け加えた。

しばらく二人黙ったあとに、
この石庭を整備して一年半が過ぎてやっと完成してきた、と告げた。

実はインターネットでこの庭の写真が紹介しているサイトがある。いつの間にか。といって住職は眩しそうに庭をみた。

正直いうと、そんなことより、アイスでもご馳走してくれたらいいのに・・・、もし板の廊下に横になったら汗の型がのこっちゃうな・・と思った。

仕事を終えると、すぐに最寄のインター入り口から高速にのった。

東京タワーと、六本木のなんとかいうビルがすぐそばに立っていた。

車のガラスに触れると熱かった。

家に着くまでずっと熱かった。









[2008/08/08 18:20] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)






ヤシャブシとネムノキ】

東京郊外の寺院。

東京都西部の多摩丘陵では雨が恋しくなるような日が続いている。

7月盆が済んで8月盆の前に境内と墓地の風情を整えている。

毎年のことなのだがここのところ雨が少なく暑い日が続いている。
都心では、これもいつものことだろうが、夕立や突然の雷雨があるらしい。


寺の境内を通って墓地に向かうおばあさんが云うには、このあたりは高台にあって昔はお百姓たちはずっと水飲みだった・・・そうだ。

昼休みに墓地の裏にある林の中にはいって日陰を探して腰掛けると涼やかな風にホッとする。

穏やかに揺れる長く伸びた木の枝を見上げると、それはヤシャブシだった。
ハンノキのような実をぶら下げて木陰を作っている。

ヤシャブシは夜叉五倍子という漢字を与えられている。
ヤシャブシ


しばらく涼んだあとに腰をあげて木陰を選んで仕事にもどろうと歩いているとネムノキがその花火のような花を空に向けて開いていた。

そして夜になるとその細やかな葉を閉じるのだろう。
ネムノキ

[2008/08/02 04:00] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)












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