庭の時間 200610

庭の時間


打ち水】
なんだか埃っぽくてクシャミを連発してしまった。
お茶の時間に屋敷の旦那さんと奥さんと庭話。

今年は何処に旅行した、あの温泉に行った、春スキーを眼下に見下ろしながらスキーリフトに乗った話などを嬉しそうに話して聞かせてくれる。

話の合間に何度も、目の前の庭のモッコクとツバキの葉の輝きと柿の葉の奥ゆかしき色合いに感嘆して、いい季節・・ね・・・と繰り返す。


庭・061031


枝間に鋏を送りながら年明けに予定している庭作りのことを考える。
3つの庭作り。

それぞれの施主は決まってニコニコして・・おまかせしますから・・・と言うが、こちらはこちらで、遠い景をたぐりよせてみたり、数字のことに考えが及んで手がとまる。

それにしても柿の葉の秋いろのみごとなこと。

仕事がすんで隣の家に声をかけて三脚などの道具類を庭の片隅におかせてもらう。

あしたきますからぁ〜。
[2006/10/31 18:35] 庭にて | コメント(2) | トラックバック(0)






ユズリハ】
今日からまた一人です。

世田谷に向かう交差点で信号待ちしていると隣の車線に車がとまり、その運転席の窓が開けられる気配に隣をなにげなく見てみて驚きました。

Tさんがこちらを見ていました。すぐに私も助手席の窓を開けようとすると信号が青に変わりました。

Tさんは多摩地区の植木の材料屋さんの番頭さんで車には三脚を沢山積んでいました。

私が庭仕事の世界に入ってからある時期、汗がポタポタと滴り落ちる夏、白い息を吐きながらの冬の日に、随分働かせてもらいました。

庭木をほりあげ、根をみること、樽に化粧で巻くことを覚えたのです。

Tさんに会ったのはやはり・・10年ぶりくらいでしょう・・・。

彼の車と並走して次の信号で停まると、一瞬間をおいてTさんは「・・・元気だった・・?」
私はゆっくりとコクリとしました。
そして彼はなにか言おうとしたのだと思います。

そのとき信号が変わって彼は左折しました。

庭にはいって、Tさんが言おうとしていたことをずっと考えていました。

三脚をユズリハに寄せて乗り込むときは忘れましたが、仕事を終えての帰り道、今朝の交差点での邂逅を思い出していました。

ユズリハ

[2006/10/25 20:27] 庭にて | コメント(4) | トラックバック(0)






お茶のみ話】
濡鷺


さすがに今日は雨休みです。
燈籠の笠も濡れます。

ここのところM氏に手伝ってもらっていました。

この夏、都内のある住宅街の交差点に面した開業医の大きなヤマモモに乗っていて、休憩のために下りてくるとそこにM氏がはにかんだ笑顔で立っていました。

突然でしたので驚きました。

11年ぶりの再会でした。

彼は植木屋の親方ですが、生花の師範としても仕事をしています。
花を立てに近くの屋敷に行く途中、交差点に面したヤマモモにのって枝を下ろしているのに目がいき、それが私だと気が付いてわざわざ車を停めて私に声をかけてくれたのです。

そのときは懐かしさで立ち話をしたのですが、その後、この夏から秋にかけて、忙しいときに彼の手を借りて私はなんとか仕事をすすめてきました。

彼との最初の出会いについて、そしてその後の邂逅について話し始めると長い話になります。

最近彼と仕事をし、休憩の合間にいろいろと話をするのは楽しい時間でした。

彼は20数年前東京農大時代に植木屋さんのアルバイトから植木、庭の世界にはいり、その後、自転車での日本一周の旅の途中、悲しみを暖炉で燃やし続けている・海岸で私たちは偶然に初めて会いました。

その後また庭に戻ってきた彼としばらく一緒に庭で仕事をする時間を持ったのは15年くらい前のことです。

いまでは生花の仕事もして庭にも入っているようで、庭は千代田区0番地をメインにしています。
かつて私も一緒にそこで木にのり、芝の目に土をなで、冬の青い空につかみきれない溜め息やサリンの警報をきいたのでした。

休憩しながらいろいろな話をします。

美化されて編集された本や映像のうすぎたないこと。そうしたものを読み、談合と編集されたアナウンスに疑問をもたない造景現場の職人たち。根拠の知れない茶花という語、それを振り回す人達・・などなど・・・。

こうして懐かしんで話をしているそのときでも静寂に包まれた時間が流れている場所があるという想いを共有しています。
ケンケンパーで渡りたくなるような島々、命と死の息使い、地平線や原野、氷河の地形がのこる山々・・苔むして時間が積もる樹林・・。

そしてそんな場所のほうが実は圧倒的に多いのだということ。
そんな思いの共有。

そんな話をして、黙ってお互いにお互いの気配を感じさせないような仕事を仕上げて薄暗くなりかけた頃に別れます。

彼に・・花の僧のことを話しました。



[2006/10/24 19:50] 庭にて | コメント(2) | トラックバック(0)






雨】
まったく油断しておりました。
昨夜雨が降り出したのをみて、ガーン。

このところずっと都内に通っていて、朝は早く、夜はバタンキューでしたし、晴天続きでまったく、このままずっと青い空が続くとおもっておったワイ。
普段からTVは見ないし、天気予報もそんな訳で見逃しておりやした。

日陰のハナミズキが柔らかな紅葉をみせている渋谷の庭は雨にけぶっておりやした。
雨の庭


Kタイのカメラもレンズがくもっていてこうしてみるとソフトフォーカスな雰囲気です。

助っ人氏も恨めしげに冷たい雨がおちる空を見上げます。

スマンノウ・・と思いながらも久しぶりに合羽を着込み、大きなクスノキにもぐりこみます。

小雨が降ったり止んだりするなか、足元に気遣いながら枝を下ろしてきました。



もうしばらく都内通いが続きます。

でも明日も雨らしいから・・
無理しちゃアカンネ。
風邪をひいてるわけにもいかないし・・・。
[2006/10/23 17:57] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)






時間】
人の手を借り、足を借りて庭仕事を進めている。
日曜の今日は近所の庭に入るために朝はノンビリ。

車に道具を積んでいると、近所の奥さんがワンちゃん(犬のこと)を両手でかかえて私の家のまえを通りかかった。

彼女の目が赤くて、思わず声をかけた。

散歩の途中に歩くのが苦しそうに動かなくなったの・・・。
もうそんなに長く生きられないんだけど・・
今朝は散歩したがっていたので家を出てきたんだけれど・・・


彼は彼女の両腕の中で、私に優しい目を向ける。

ただ口を引き締めてうなずくだけしかできなかった。


そういえば先日、お客さんの庭にはいったときの話。
お茶の時間に、奥さんが
「今度、お友達夫婦と旅行するの。・・・、彼女はもう体重が40キロをきっちゃって・・・最後の旅行だから、私たちと一緒に・・・、って言うのよ。」
そういってうつむいてしまった。

私は、ただ黙って、うなずいて、
「大切な時間ですね。大切に過ごせるといいですね。」
やっと搾り出してそういった。

今朝ワンちゃんにじっとみつめられた後に、このことを思い出してしまった。

いまもあの奥さんの話と今朝の奥さん、そしてワンちゃんの瞳のことを思っている。
[2006/10/22 16:52] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)






柿】
秋色



「お茶にしてください」
と言う声がしたので大きな赤松の梢から顔をだした。
おばあさんがお盆にお茶と茶菓子をのせて私をさがしている。

今年にはいって随分小さくなったようなおばあさん。
85歳。

私はこの庭に毎月一度は入っている。30坪ほどの庭だが、毎月入っては、剪定やら、草引きやら竹垣、生垣、塀の補修などをする。

そして必ずお昼をご馳走になる。
おばあさんは私が庭に入る前日から私のために昼食の支度をしてくれる。

同居している娘さん・・「○○さん(わたしのこと)が来てくれるというと、母はいつも前の晩からなにやら煮物だとか、佃煮だとか作りはじめるのよ。ウキウキしてるのよ。好きなのね。あなたのことが・・。そういうとドギマギしたように照れるのよ。」

お茶の時間やお昼の時間にこのおばあさんと随分と話を聞いたり、話したりしてきた。

玄関の鉄のフェンスに両肘をのせて通りをみながら、遠い北海道のころの記憶をはなしてくれる。
このひとも長い道を歩いてきたんだ。


赤松から下りて、柿の実を収穫した。
収穫した柿を用意してくれた箱に収める頃には冷たい風が吹き始めた。

柿の実と一緒に葉を少し入れた箱の前で彼女はしゃがみこんだ。

うしろからそっと抱きしめたくなってしまった。








[2006/10/18 20:55] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)






仕事場からの風景をカシミールで】
一日中バックホー(ユンボ)に乗ってガーガーゴーゴーいわせていました。
スコーンと抜けきった西には丹沢の山並みが良く見えます。
頂上が白くなったという富士山を探すがここからはみえない。10分も車で走ると富士山が見える丘の道にいけるんだけど。

今日の仕事場からの丹沢の景をカシミールで検索してみた。
うん、そうそうこんなカンジでみえていた。
手前の平野は相模原市。
残念ながら高層ビルまでは表現されない。
国道なんかは表現できるが略してみた。

それにしても夕方の月が大きくてうっとりでした。

カシミール・多摩丘陵から

[2006/10/09 21:10] 庭にて | コメント(2) | トラックバック(0)






カシミール3D】
ここ数日の雨休みのあいだに以前から試してみたかったカシミール3Dというソフトを試してみた。

カシミール


カシミール3Dは3次元の地図ソフトで、山歩きやツーリング、スカイスポーツなどの野外生活の場で使いたくなるソフト。

たとえば、私の今の家から東丹沢の山々が見えるが、この私の家から見える丹沢をカシミールで表現するとこうなる。

自宅から


このソフトのオモロイのは3Dというだけあって目線の高さが自由にかえられるということ。
つまり目線での風景というだけではなく上空からの俯瞰も簡単に表現される。

たとえば、南アルプスの甲斐駒ケ岳の上空からの風景もこのように表現される。


甲斐駒から


いままでの旅の途中での印象的な風景を思い出して、このカシミールで再現して面白がっている。
[2006/10/07 15:47] 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)






ボーゥッとしながら】
今日一日なんとか天気がもってくれたら・・・と、朝目覚めたときに思ったのですが、二階の部屋のカーテンをあけて外を見ると、みごとに雨。

コーヒーを飲みながらボゥッと外を見ていましたデス。

TVの天気予報をみると、2,3日足止めのような雰囲気です。

急遽レンタルしていた掘削機(ユンボ)をキャンセルしてお空と相談、ということに。

それでも現場を休みにしても、訪ねなくてはいけないお客さんの庭がいくつかあるのを思い出して、雨休みとはいえこのままボーッともしていられないなぁ・・とこうして久しぶりのBLOG更新。

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最近、よく、道のことを想う。
道といっても、車が走る道や、人をかき分けていく道ではなく、武道だとか稽古事の道でもなく、ましてやニーノ・ロータの音楽が流れジェルソミーナが登場する道ではない。

草原や山の尾根、山の稜線にある、はっきり踏み跡と知れる道のことだ。
足元からどこかに向かい、またその先、どこかに向かう道のこと。
ときどき遠くから見下ろして確かめたりする道。

そんなことを思ってキーをうっていると、東海自然道といって東京から大阪までつなぐ山道があるのを思い出した。

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そうとうボーッとしている。

[2006/10/05 08:32] 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)












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