庭の時間 200512

庭の時間


青松院庭園】
今年の夏の一日、甲府市郊外の青松院を訪ねるためにまた山梨県に向かった。
京都や鎌倉ほどには庭のことが話題に上る事はないが山梨県には目を見張るような庭園がいくつかある。

事前にその庭園を拝観したい旨を連絡すると快く許可いただいた。

青松院庭園


この庭園は亡き先代住職の時代に造営された。
無住のこの寺院に住職として入ったころの話、庭造りの話を先代住職の奥さんが熱心に話してくれた。
またこの寺院には鎌倉円覚寺舎利殿の写しといわれる建物がありその中でも庭園と同じくらい長い時間を過ごした。
[2005/12/29 16:32] 庭園 | コメント(0) | トラックバック(0)






鏝絵】
漆喰壁の土蔵。
鏝絵2


そして鏝絵
鏝絵

[2005/12/29 16:12] 散策 | コメント(5) | トラックバック(0)






散策あれこれ】
仕事を納めた後に家ですることはいろいろあるが、なんとなく写真の整理を始めた。
今年、山梨県増富に向かう途中、私の足を止めてしまって私の腰を重くしてくれた。
土蔵

右端に見えるのが電柱。その電柱と比べるとこの土蔵が傾いているのがよくわかる。
土蔵と笑う無かれ。鉄筋も入っていないし、この国基準の耐震設計ではないが、数ある地震や揺れに崩れることなく立ち続けてきた。そしてこの喜ばしい風合い。
[2005/12/29 16:08] 散策 | コメント(2) | トラックバック(0)






竹材屋にて】
年内に支払いは済ませておきたくて竹材屋へいった。
竹材屋の親父は接客中で、ちょいと待っておくんなましぃ・・という目配せをしたので、なにか面白いものないかと一人倉庫の中に入った。
すると隅にある棚の中に80センチほどの曲がった栗の木のなぐりが埃をたっぷり被って無造作に置かれていた。

これをもってお客さんの去った事務所へいくと、親父は「ひゃぁー、20年も前にわしが撲った栗の木じゃわい。」といって私の顔を見るので、売ってほしいと願ってみた。
「んmmmm・・なにに使うんじゃい。」と親父。
「年が明けて時間が出来た時に袖垣をひとつ作ることになってるんでその笠に使えそうだ。」と私。

珈琲を飲みながら袖垣は網代か南禅寺垣にしようと思っているというようなことを話したら、お金はいらんから使ってみてくれ、といわれ、その垣根ができたら必ず写真で見せてほしい、といわれた。

そのあと、最近では栗などの材料をほしがる職人が減ったことを親父は嘆いて見せた。

昨夜、紙を短冊に沢山切って、網代を編んでみた。私は一度だけ網代垣を作る手伝いをしたことがある。ずっと以前のことだ。
網代垣は編垣根だ。ほかに編垣根といえば、沼津垣(網代垣は沼津垣と同じようなもの)、大津垣がその代表的なものだろう。

ちなみに前出の南禅寺垣は大津垣と柴垣を組み合わせたものだ。

紙の短冊で網代を編む。一番の問題は柱側の処理の仕方で、何度も苦戦しながらやっていると思い出してきた。

私は土を使った左官の仕事と竹細工やあけびなどの蔓細工の仕事をきちんと一度習いたいとおもっていたものだ。
一人夜中に紙の短冊で網代を編んでいるといろいろやってみたいことが思い出されてくる。

今日埃まみれの撲りを洗ってみた。
栗撲り


そんなこんなで年の暮れ。
[2005/12/28 15:15] 庭にて | コメント(1) | トラックバック(0)






建仁寺垣・行】
建仁寺・行・その2

[2005/12/23 21:06] 庭にて | コメント(2) | トラックバック(0)






正月準備】
建仁寺垣

[2005/12/22 22:56] 庭にて | コメント(2) | トラックバック(0)






青竹】
昨日までの寒さもやや緩んだようにも感じるが、それでも北側の庭は・・寒い。寒椿の花がひっそりと色づいている。
手伝ってくれているKも時折鼻をすりあげている。

日当たりの良い駐車場で真竹を洗った。
モミガラを入れたネットに水を含ませて洗うと汚れが落ち輝き始める。
年末の汚れと言うか、新年の輝き色というか・・。

竹洗い

[2005/12/20 21:10] 庭にて | コメント(2) | トラックバック(0)






焚き火】
昨夜からまるで冬の嵐のような風が吹きまくっていて夜が明けても陽が高くなっても風が止まない。
それでも午後からキャンプ用の焚き火コンロをだして焚き火をはじめた。
竹垣でつかう板を焼くためだ。バーナーでも焼けるんだけど、バーナーを使うとただ焼き色をつけるだけだが、焚き火で焼くとメンドリもできるしなによりも四角い板が丸くなる。
今回は厚い赤松を使う。

むめ板


青い空の下強い風を気にしながら駐車場のなかで焚き火しながら、その焚き火の中にジャガイモを放りこんだ。
近所のじいさんが2名やってきて懐に入れていた手を焚き火にかざした。回る風に乗って回る煙に目をしょぼつかせた。

[2005/12/18 18:52] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)






車の荷台】
庭にはいると庭のことしか考えることもないが、お客さんと話していたり、仕事仲間と会ったりするとついつい話し好きなようにいろいろ話出してしまったりする。そのたびに「お元気ですね」と言われる。

都内での仕事が済んで多摩川を渡る橋のうえで車の列に並んで停まる。眼を凝らしてみると煌々とした月光の下で蛇行している川が、大蛇のように横たわっているのが見える。
川の底の冷たさ暗さを想像して車の背もたれに体を預けていつもの思いの中に沈んでゆく。

元気ですね、と言われる私も、深い海の底から遠い月光を見上げる私もおんなじ私だ。

ずっと冬晴れの日が続いていて庭は乾燥してからからだ。片付けが済んで少しでも時間があると庭に水をうつ。石の埃を流し、低い緑の葉を輝かせてあげる。

冬の青空は澄んで綺麗だが、夜明け、日の入りの空は「黙ってなさい」というように焼けて陰を深くしている。

私もそうだし、空も庭も陰陽を抱え込んでいる。
発生材・枝葉

[2005/12/16 20:36] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)






雪】
こんなこと、あたりまえ・・なんだけど・・寒〜い。

あちこちから携帯に電話が入る。みんな笑ってる。
忙しくて笑ってるんじゃない。年内に納める仕事が納まらなくて開き直って目を宙に漂わせて笑い声になってしまっている。
ざまぁみやがれ・・。と言ってやる。

毎年この時期、右手首が痛む。物がもてないくらい痛いが鋏を持つとその痛みもなぜか忘れる。

大盃のモミジの枝の走りがいい具合になった。いい姿になった。

大盃

わずかに残したこの大盃のプロペラが庭を通り抜ける冷たい風に吹かれて宛もなくクルクルと舞った。

昼に近くの食堂に入ったらビールを流し込んでいる連中がいた。だらしない作業服の胸の文字から植木屋さんの作業員とわかった。

「おたくら目障りだからあっちへ行くか、出て行け。金はワシが払っておくから。」
そう言おうかと思ったが、おっかなそうな人達なので黙っていた。お金もそんなに持っていなかったし・・・・。

冬の陽射しにコブシやシャラの芽がフックラと銀色に輝いている。

夕方雪が流れるように舞った。ほんの少しの時間だったが、雪が舞った。

帰ってきてから庭屋の店を開いたI君に葉書を書いた。

不立文字
教外別伝

この二つの言葉を送ろうと思う。

寒いけど、いい冬晴れの日が続いている。
[2005/12/13 18:59] 庭にて | コメント(4) | トラックバック(0)






12月半ば雑感】
12月も半ばに入ってなにかと忙しい。仕事自体は人の手を借り足も借りてなんとか納まるところに納まりそうだが、現場以外のことで手がかかっている。
新しい車の契約、そのための書類集めや諸々のこと。納車日の相談やら、年明けの仕事のためのお客さんとの相談やら、竹仕事のための仕込みやら、箱根まで現場下見にでかけたりこの2日間は足袋を履くことも無くすごした。
生来の落ち着きの無さで、箱根の帰り道、隣町の南禅寺派の寺院に立ち寄ったり、日蓮さんが佐渡に流されるまえに滞在したという寺を歩いてみたりと全くもって自分で忙しくしてしまっている。

車を走らせている間も、なにかと考えていることも多い。今年みた庭のこと、今年知人の会社で8年間の仕えを済ませてひとり立ちしたI君のことや、そのI君からの相談ごと。
庭のこと。雪が降る前に墓参したいこと。柿右衛門のこと。志野焼のこと、旅願望、寺の方丈殿まえの庭のこと、スジコを炊き立てのご飯にのせて食べること、古い友人のこと・・・いろんなことがシャッフルしている。

もう庭に逃げ込むしかない。庭に入るとすべてサラリと忘れられる。
[2005/12/11 15:15] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)






Weeping Willow】
昨日の午後からのお湿りにもならないような冷たい雨が上がっていつもどおりの晴天。
南関東の冬は朝晩は冷え込むものの日中陽が高くなると庭の陽だまりでは穏やかで麗らかだ。

庭の持ち主は総じて花好きといえるが椿好きが多い、と思う。庭の花々には大陸や外国から入ってきたものが多いが、日本固有の庭花といえば椿がその代表だろうと思う。

私も椿が好きで個人的にもいくつか育てていて、わたしの家ではいま白侘助、小夜侘助が開き始めている。

今日の庭にはポックリとした蕾をもった白玉がラッパな花を開き、その芯は幾分橙がかっている。
白侘助はその芯は薄黄色に近いと感じるが、白玉は藪系なのか、花は大きく芯の色も濃いように思う。。この時季の白椿は早咲きだが、早咲きの椿は大そう多いわけでもないのだが、その特定は私などにはなかなか難しい。
白玉

狭い道路を挟んで向かいは寺の墓地。
白樫の幹をつたって屋敷の屋根にのり、その白樫の枝をはさんでいたら、見下ろせる墓地から讃美歌がきこえてきた。

瓦の屋根に腰掛けて聞き入ってしまった。牧師か神父かは知らないが彼が歌うその歌の讃美歌としての題名はしらないが、日本語で歌われるその歌は私にとってはWeeping Willowという曲だった。

讃美歌の幾つかはヨーロッパからの移民と一緒にUSAに入ってアパラチア山脈周辺を中心にUSAで伝承されてきた。
それらが20世紀前半にカーターファミリーや後にニューロストシティランブラーズなどの歌で録音され、American Oldtime musicといわれるようになり後にブルーグラスの演目になったりしているのだ。

その伝承歌の一つにWeeping Willowがあり今日瓦屋根の上で仕事の手を止めて聞いたメロディだった。

歌が終わり、牧師か神父か判らないがお説教のようなものが始まったと思ったら、下の庭ではブロアーのエンジン音が鳴り始め、とたんに埃が舞い上がった。その埃が墓地に流れていった。

A君は讃美歌が終わるのを待っていたんだろう。終わるまで待ってブロアーをまわしたのだろうな、きっと。それにしてもすごい埃だった。

仏教寺院で讃美歌かぁ・・・。とそんな光景は初めてみたような気がした。

夕方には庭は冬支度を終えた。
見上げるとまだ明るさが残る空に三日の月。
寺と月

[2005/12/05 21:14] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)






ヒイラギ】
朝、イチョウの並木道は落ち葉が歩道との段差のところに溜まってずっと黄色い筋のようになっていて、歩道には一面敷き詰められている。
ランドセルを背負った子供が踏みしめるように歩いている。

 庭の隅に植えられているヒイラギには白い花。

 道行く人が、庭に顔だけだして、この枝いただいてもいいかしら・・・。

ヒイラギ


 旦那と奥さんと3人のお茶の時間。
 奥さん;昔はこのヒイラギにメザシを引っ掛けてる家もあったのよ。
 旦那 ;・・?イワシじゃろう・・。
 私  ;・・(笑)・・仲がよろしくて結構ですね。

 昼近くになると気温が上がったのかなにやら汗ばむ。今年はなにやら暖かいのか、庭のヒラドに白い花が咲いている。

 午後になるとフラリとお客さんがあったらしく和室の窓を開けてなにやらこちらを見ながら話している。

 3時のお茶の時間にはお客さんは帰ったのか奥さんだけだった。

 私に;さっきの奥さんのおねえさんはお花の先生でね。あの奥さんもお花をなさるんだけど、あなたの剪定をじっと見てて、お花を生けるときにさばくように切る人ね。と言ってたけど。

 奥さんに;・・そうですか。そんなことを言ってましたか(キョトン)

 あたりが薄暗くなりかけたころポツリと落ちてきた。これで少しでも湿って埃っぽさがなくなるといいのだが・・すぐにやんだ。

 帰り道、竹材店に寄り材料を注文し、店に出ている全部の手箒を買って来た。
 手箒もかつてはくたびれた竹箒をほどいて作ったりしたものだがここ数年はもっぱら買って使っている。 

手箒

[2005/12/02 21:06] 庭にて | コメント(3) | トラックバック(0)












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