昨日の午後からのお湿りにもならないような冷たい雨が上がっていつもどおりの晴天。
南関東の冬は朝晩は冷え込むものの日中陽が高くなると庭の陽だまりでは穏やかで麗らかだ。
庭の持ち主は総じて花好きといえるが椿好きが多い、と思う。庭の花々には大陸や外国から入ってきたものが多いが、日本固有の庭花といえば椿がその代表だろうと思う。
私も椿が好きで個人的にもいくつか育てていて、わたしの家ではいま白侘助、小夜侘助が開き始めている。
今日の庭にはポックリとした蕾をもった白玉がラッパな花を開き、その芯は幾分橙がかっている。
白侘助はその芯は薄黄色に近いと感じるが、白玉は藪系なのか、花は大きく芯の色も濃いように思う。。この時季の白椿は早咲きだが、早咲きの椿は大そう多いわけでもないのだが、その特定は私などにはなかなか難しい。

狭い道路を挟んで向かいは寺の墓地。
白樫の幹をつたって屋敷の屋根にのり、その白樫の枝をはさんでいたら、見下ろせる墓地から讃美歌がきこえてきた。
瓦の屋根に腰掛けて聞き入ってしまった。牧師か神父かは知らないが彼が歌うその歌の讃美歌としての題名はしらないが、日本語で歌われるその歌は私にとってはWeeping Willowという曲だった。
讃美歌の幾つかはヨーロッパからの移民と一緒にUSAに入ってアパラチア山脈周辺を中心にUSAで伝承されてきた。
それらが20世紀前半にカーターファミリーや後にニューロストシティランブラーズなどの歌で録音され、American Oldtime musicといわれるようになり後にブルーグラスの演目になったりしているのだ。
その伝承歌の一つにWeeping Willowがあり今日瓦屋根の上で仕事の手を止めて聞いたメロディだった。
歌が終わり、牧師か神父か判らないがお説教のようなものが始まったと思ったら、下の庭ではブロアーのエンジン音が鳴り始め、とたんに埃が舞い上がった。その埃が墓地に流れていった。
A君は讃美歌が終わるのを待っていたんだろう。終わるまで待ってブロアーをまわしたのだろうな、きっと。それにしてもすごい埃だった。
仏教寺院で讃美歌かぁ・・・。とそんな光景は初めてみたような気がした。
夕方には庭は冬支度を終えた。
見上げるとまだ明るさが残る空に三日の月。

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