
山から下りてきて谷間の村。
円空さんがその晩年に滞在していた寺を訪ねた後に、旧家を一部作り変えたという近くの民宿で、食事後、囲炉裏のそばでゴロリンと横になる。
後片付けをしてくれている宿のオカミサンに、その寺の円空仏は拝観謝絶ということだったワイ・・とボソリというと、そのオカミは
「そうなんですよ。公開してないんですよ。あそこの円空さんは・・。」
そして片付けの手を止めることなく続けてこう言いました。
「うちも檀家なんですよ。」
そして
「うちにも円空仏があるんですよ。」
思わず飛び起きてしまった。
ゼヒ、ぜひ、是非〜とお願いしてご案内いただいた。
奥の間にある御仏壇に案内していただきその円空さんの彫った高さ10センチにも満たない片手に乗るくらいの坐像をみせていただいた。
円空さんというと一木一鉈彫りという印象が強いが見せていただいた円空仏は繊細で優しげな表情で黒く輝いていた。
手にとって拝見するわけにもいかず、撮影するわけにもいかないが、大変お優しいお顔でありました。
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