庭の時間

庭の時間


北の郷から】
北の郷からの贈り物

今日、午後早い時間に仕事を済ませて帰ってきました。

そうしたらいつものノラネコヤマト君がやってきて、北海道の味を届けてくれました。

とうきび、さくらんぼジャム、かんかい(こまいかな?)の乾き物、そして糠にしんにキリコミ。

この糠にしんを見たとき、口の中に唾液があふれ出し、キリコミを発見したときには、顔じゅうに唾液があふれ出してしまいました。

キリコミというのは、積丹半島地方でだけ作られているといわれている、ニシンの切り身にカズノコ、塩などを使った珍味でアタシは大好きなのです。

しばらくはあったかいごはんの食事が楽しみです。
[2008/09/03 19:28] 雑記 | コメント(1) | トラックバック(0)






他人事のひと】
私がそれまでのグループを離れて、独りになって今の庭仕事をするようになってしばらくして、東京世田谷にある造園会社に時々手伝いに出かけていた時期がある。
もう随分まえのことだ。

独りになって店を出して、すぐに仕事など沢山あるわけだったわけでもなく、その会社から声をかけてもらったこともあって、時々手伝いにいっていたのだ。

その手伝いのために時々行っていた時期、世田谷のある屋敷に入った。
その庭の中央にはゴルフのグリーンがあり、そこに独りの男性がパターをつまらなそうに振っていた。

私ら職人は挨拶をして庭に入るのだが、彼は私たちの存在などまったく興味なさそうで、彼がそのときやっているように見えたゴルフのパタリングにも興味等無いのにただクラブをブラブラさせているように思えた。

周りの人が全部お膳立てをしてくれるのが当たり前で、人のためになにかできる人のようには思えなかったし、私はこの庭の主人はつまらないひとのように思ったことをいまでも実は良く憶えている。

この庭には確か3年くらい手入れのために入っていた。

ここ1年前から毎日、新聞・TVにその言動や活動が取り沙汰され、昨夜の発表は今日はすべてのチャンネル、新聞のトップにとりあげられた。
。。。。。。。。

4年前に私は自分の仕事に対する考えを改める機会になった出来事があった。

それからは、私は私が関わっていたい庭と私を必要としてくれている人達のために仕事をしていきたい、と思い、そういう方向で仕事をすすめてきた。

そんな風に仕事に対する取り組み方の方向が明確になり、変わり始めた頃から、こういう人のためには仕事をしないと決めていた人が行った昨夜の発表がメディアを賑わせている。
[2008/09/02 18:07] 庭にて | コメント(1) | トラックバック(0)






朝の稜線】
8月31日午前中に同行者と待ち合わせ、中央道を走り、午後早い時間に長野県下の駐車場に車を置き、歩き出した。
野営ができる山小屋前にテントを張り終えた頃は雨は降ってはいないもののガスが立ちこめてすぐ近くに鎮座しているはずの南八ヶ岳連峰はなにも見えなかったが、明日はきっといい天気、良い展望のなか稜線歩きができると同行者に伝えた。
同行者は順調なアプローチをへて野営場について私の言葉に楽しみが増していたようであったが、なにか心配事を抱えているようにも感じた。

そして近くの標高2200mにある山小屋の衛星電話をつかってなんどか電話をしていたようだった。

あたりが暗くなりそれぞれのテントに入ると小雨がテントを叩き始め、私はいつのまにか眠ってしまった。

私を呼ぶ声がして目覚めた時は夜の8時頃で、「実は・・・」と同行者は話し始めた。

彼の家のほうで事情が生じ明日朝一番にも下山したいと話しはじめた。話の内容は突発的な事情で、下山いたしかたなし、という内容であった。

雨は止んでいて星が出ていた。
明日歩くはずの山はもう暗くなっていたが、闇の中見上げると頂上下の山小屋の灯りがみえていた。そこは標高2700mの高さにある。
同行者にその小屋の灯りが見えると伝えるとじっと見ているようであった。

同行者にとっては初めての八ヶ岳であったし、楽しみにしていたことは知っていたが、山はずっとここにあるし、また来ればいいのだ。

翌朝(今朝)まだ薄暗い時間から撤収を始めると青い空が広がり始め、今回縦走する予定であった稜線が浮かび上がってきた。

またくればいいのだ。
朝と空と稜線
[2008/09/01 16:32] 山道 | コメント(0) | トラックバック(0)






摂氏40度】
F寺の庭

住職が書院からしばらく庭を観ていたのだろうか。
私が我に帰ったのは住職が書院と庭を隔てていた一面のガラス戸をやや強く開け放つ音。
作務衣に半ズボンの住職が、40度を越えたよ。いま。うちの寺は。
といいながらガラス戸を開け放った。
さぁ・・廊下に横にでもなったらいい。

書院とガラス戸の間の板の廊下で横になって居眠りでもしていなさい。
そういっている。

この庭を整備して一年半が経過した。
石とタマリュウだけのこの庭に毎月一度は通って雑草を抜いてきたが、この春から雑草がめっきり減り、タマリュウが密になった。

色々考えたのだけれど、檀家さんとたまに見せてくれという人にだけ見てもらうことにしたよ。
住職はそういって、暑いでしょう・・といって私の名を付け加えた。

しばらく二人黙ったあとに、
この石庭を整備して一年半が過ぎてやっと完成してきた、と告げた。

実はインターネットでこの庭の写真が紹介しているサイトがある。いつの間にか。といって住職は眩しそうに庭をみた。

正直いうと、そんなことより、アイスでもご馳走してくれたらいいのに・・・、もし板の廊下に横になったら汗の型がのこっちゃうな・・と思った。

仕事を終えると、すぐに最寄のインター入り口から高速にのった。

東京タワーと、六本木のなんとかいうビルがすぐそばに立っていた。

車のガラスに触れると熱かった。

家に着くまでずっと熱かった。









[2008/08/08 18:20] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)






ヤシャブシとネムノキ】

東京郊外の寺院。

東京都西部の多摩丘陵では雨が恋しくなるような日が続いている。

7月盆が済んで8月盆の前に境内と墓地の風情を整えている。

毎年のことなのだがここのところ雨が少なく暑い日が続いている。
都心では、これもいつものことだろうが、夕立や突然の雷雨があるらしい。


寺の境内を通って墓地に向かうおばあさんが云うには、このあたりは高台にあって昔はお百姓たちはずっと水飲みだった・・・そうだ。

昼休みに墓地の裏にある林の中にはいって日陰を探して腰掛けると涼やかな風にホッとする。

穏やかに揺れる長く伸びた木の枝を見上げると、それはヤシャブシだった。
ハンノキのような実をぶら下げて木陰を作っている。

ヤシャブシは夜叉五倍子という漢字を与えられている。
ヤシャブシ


しばらく涼んだあとに腰をあげて木陰を選んで仕事にもどろうと歩いているとネムノキがその花火のような花を空に向けて開いていた。

そして夜になるとその細やかな葉を閉じるのだろう。
ネムノキ

[2008/08/02 04:00] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)






あげは蝶】
夕方、西日が入り始めて、透かされた枝間に揺れる頃仕事が済んだ。

濡れ縁に座って、虫が入るといけないからと網戸を閉めてもらう。
風が無いようだったが、庭のハナスオウの大きな葉だけがゆったりと揺れている。

網戸を隔てて、お施主は「今年は蝉が鳴かないんですよ・・」
そういえば今年はまだ蝉の鳴き声を聞いていないような気がする。

アゲハチョウが木々の間を縫うように舞っていった。

この庭の隅のユズの木にアゲハチョウの幼虫がひっそりと呼吸している。

もう随分大きくなっているので後数日でサナギになるのではないかと思う。

そのことは網戸の向こうのお施主には黙っていた。






[2008/07/20 19:12] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)






雨後】
昨日までの雨があがって道路も乾いている。
湿気が多い日は雨が上がっても道路が乾かないことも多い。
道路が乾かないくらい雨後の湿度が高いようなときは庭には雨が名残っている。

屋敷に声をかけて庭にはいり庭木の繁り様や虫の気配を感じながら一回りする。

茶筅灯篭があってその付近の鬱蒼とした気配が私は好きなのだが、今回は少し風通しを良くしようと思う。

木の枝に触れたのか、山椒のなんともいえない香りが雨後の庭にはよく合う。

善導寺型灯篭
[2008/06/27 19:49] 庭にて | コメント(0) | トラックバック(0)












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